月に一度の楽しみの撮影遠征です。
(強制的に月1ではなく自制を兼ねあえて月1にしています)

今回は初めての山小屋へ宿泊して撮影となります。

以前から興味があった千枚岳と言う南アルプスの一部の山があります。
ただこちらに行くには移動距離を含めたり実登山の時間が6時間を普通に超えてしまう為に一度は諦めていましたが、この千枚岳から撮影できる写真プランなるものを一昨年くらいに見つけいろいろ探っていました。
去年行こうと思えば行けたのですが仕事の調整などが曖昧だったのもあり見送り今年に持ち越しをしました。

なので実質今回の撮影遠征は千枚岳からの富士山撮影となります。

1日目

冒頭に書いた千枚岳の場所に行くには後記しますが自宅からナビで示す時間は約5時間半。
ですが今までの経験上渋滞箇所など含めると確実に7時間かかる見積もりになるため、1日目はほぼ移動日として概算していました。

一度富士山麓へ出向き温泉に入ってからと思いましたが、ちょうど紫金山・アトラス彗星を観測できるというのを思い出し、晴天だったのもありチャレンジしてみようと。
その前に富士吉田にあるモンベルへ。

理由は千枚岳に持っていくダウンパーカーを迷っていたから。
冬はモンベルのベンティスカダウンパーカーと言う厳冬期用のダウンを着用してるのですが、重量が約780gと意外と重いのです。
且つ、そこまでのはいらないしもう一枚あるアルパインライトダウンでもいいかと思いましたが、こちらは軽いのですがもう古いものでダウンも潰れてしまい保温性が低いのと風を通しやすい為、どちらを持っていくか迷っていました。
そのためモンベルによってパーマフロストライトダウンを購入しようと決め寄ってみました。
実際着用しましたが確かに風は通りにくく且つ軽い。
最新のになると以前のと比較しても保温性なども上がっていますし扱いやすそうなので以後重宝しそうです。

とモンベルにいても良いのですがアトラス彗星の時間まで1時間程度だったのですぐに山中湖へ移動。
到着したら少しのカメラマンがいるかな?程度でもしかしたら場所選択ミスったかもと思いつつ、Instagramの写真友達に聞いてみたところ山中湖から少し上がったところにいるとのことで大体の場所は問題なさそうでした。
普段なら場所なども予め調べて撮影に臨みますが勢いだと不安になったりするものです。

久しぶりに山中湖からの夕景を望めました。

時間的に18時前くらいから紫金山・アトラス彗星も肉眼で確認できるとあったのですが見つけられず。
ただふとした瞬間にこれだな?というのが分かりスマホで一枚。

確実に写っていて尾を引いてるのが分かると思います。
不思議と一度発見してしまうと見つけるのも簡単なものなんですね。

この後は角度や大きさ、湖面のリフレクションなどを考慮しつつ19時前くらいまで撮影をしていました。

・・・

iPhoneでこれだけ撮れてしまうのはある意味驚愕かなと。

ちゃんとした写真は現像して後日アップいたします。

本来ならこの日山中湖上のパノラマ台あたりからダイヤモンド富士だったようなのですが完全に失念していました。
と言っても車も停めにくい場所で人も多く来るので予定にはいれてませんでしたが。

いろいろ撮影を終えてとりあえずふじやま温泉へ。
翌日からシャワーも2日ほど入れなくなりますし今のうちにお風呂タイムです。
その後新東名高速の清水PAまで移動して休憩。
なぜここなのかと言うと千枚岳のプランの合流箇所まで行くのに下からだと約2時間半かかります。
麓からだと目安で3時間少し。
これなかなかにキツイタイムスケジュールになってしまうので可能な限り近い位置で休憩することに。

2日目

いざ、千枚岳へ。

千枚岳とは千枚岳(せんまいだけ)は、南アルプス南部に位置する標高2,880mの山です。荒川岳(悪沢岳・東岳)の東にあり、周辺の山々をまとめて「荒川岳」と表現されています。
千枚岳周辺には南アルプス固有の高山植物が多く、タカネビランジ、アカイシリンドウ、サンプクリンドウなどが咲いています。また、オコジョや野ウサギ、カモシカなどの動物も生息しています。

こちらに向かうことになるのですがあるポイントから自分の車で行くことができなくなります。
そのため沼平ゲートと言う場所で現地の方と合流。

まず自走で新清水ICから約2時間。

途中休憩場所、道の駅みたいな簡素なものがあるので2回ほど休憩を挟みます。

正直何もないです。

林道ではありますが道幅も広く割と走りやすいのですがたまにダンプなど大型が来るので注意。

新清水PAを8時までに出発して沼平ゲートに到着したのは10時半過ぎ。
やはり結構な時間かかりました。

沼平ゲートで現地の方と合流し椹島ロッジへ送迎してもらう形になります。

こちら椹島ロッジの受付事務所になるのかな?
ロッジエリアは広いようですが乗り換えの為こちらで少しだけ休憩。

この間は工事をやっていたりダートがあったりと結構ゆっくり進んでいき、やはり2時間以上経過しました。
椹島ロッジで千枚小屋の管理人さんと合流し、移動します。
(ここは割愛)

千枚小屋へ到着

下調べでわかっていましたがかなり綺麗な山小屋です。
こちらで2泊する形になります。

ちなみに下調べの上でしたがスマホ電波はドコモしかつながりません。
AUももしかしたらつながるのかもしれませんが、実機が無い為判定不能。
Softbankは確実につながらないとのこと。

その上でこれは知らなかったのですが山小屋Wi-fiというのがありました。

詳細はこちら→ 山小屋Wi-Fi

課金登録すればWi-fiが使えるってことですね。
確か24時間で600円だったかと思います。
AUの方は無料で利用できるらしい。
これは結構助かりますので多分いろんなところで展開されてると思いますし山小屋泊される方はぜひ。

ちなみに自分は楽天モバイルなのですがたまに電波が入ったり入らなかったり。
一応メイン電話番号が今までドコモ回線のガラケーだったので今回良い機会だったこともありiPhoneに変更しドコモ回線もiPhoneしました。
なので山小屋Wi-Fiを使いつつ、ドコモ回線も使いつつと使い分けですね。
テザリングも使えるので。
千枚岳山頂はドコモ回線が入りますが稀に切れることもあり。

ということで到着してすぐですが小屋の前から富士山も見えます。

ちょっと手前に雲がかかってしまいましたが雲海も良い感じに。

この後もう完全に自由時間になるのですが、この日ちょうど月も富士山真上に来た状態で撮ることも出来る為、夕方に一度千枚岳へ行こうと計画。
少し時間の余裕があったので千枚小屋周辺をすこし散策。

やはり綺麗です。

さて、月と絡まるのが17時前からなので少し余裕を持って山小屋を出発。

途中途中富士山が見えます。
結構いろんなポイントがあると思うので楽しみ多いんじゃないかなと。

登山ルートも難しくもなくたまに少し急登っぽい場所もありますが難は有りません。

ここでもちらっと富士山が見えます。

途中にある分岐点。

そのまま千枚岳方面へ進みます。

一度パッと開けた場所に出ると雲海の上に鎮座する富士山と月が見えました。

一部木製の階段がありますが数段です。

森林限界を超えると一望できる場所に。

ここからザレ場になり、登山ルートも若干わかりにくいのですがペイントがあるのでそれを目印に。

※夜だとちょっとわかりにくいのでできれば明るいうちに下調べを。

このザレ場を抜けるとすぐ千枚岳頂上へ。

赤富士と月と雲海と。
全てにおいて最高です。

実はこの日カメラマンは自分1人だけ。
写真プランなので他のカメラマンがいても不思議ではありませんが可能な限り他の方と一緒を外したかったので平日の参加としたところ結果1人に。
ある意味独り占めで気分も高まります。

本来の頂上から少し降りた場所で撮影開始します。

いつもの撮影風景。

今回の使用カメラはFujifilm GFX100Sにしました。
本当はPentaxをもってこようと思い迷いの迷ったのですが、DFA70-200mmがやはり重すぎてネックになり、必要に応じてトリミングでもありかと考え、それならトリミング耐性が強い1億画素のGFX100S一択となりました。

逆側も雲海です。

千枚小屋に到着した時に管理人さんやSTAFFの方といろいろ話していてこの日もアトラス彗星が見れるということもありSTAFFの方々も一緒に登山。

たまにはと思い自分含めて撮ってもらいました。

記念ですね。
あまりこう撮られることもないので新鮮です。

夕焼けの時間になりますが雲海もそのまま。

こちらの方面が多分赤石岳とかなのかな?山岳地理が疎いので不明ですが良い感じです。

この後は山小屋の方々と千枚岳山頂から少しずれたところで紫金山・アトラス彗星を鑑賞。

最初どこにあるかがわかりませんでしたが、金星を目印に探したところ見つけることが出来ました。
・・・なぜかカメラで撮影してませんでしたが。

iPhoneで富士山側を一枚。
カメラで撮影したものとやはり違いすぎますね。
これはこれでありなんですがやはり月明かりがどうしても潰れてしまうので少し残念。

この後は千枚小屋へ戻り、夕飯へ。

山の上で夕ご飯に魚が出てくるとは思いませんでした。
しかも結構おいしいという。
山小屋スタッフとの話の中で、他の山小屋でもあるようなのですが差別化を図るためにどうするのかというのがあるらしく、ご飯を美味しいものにして満足してもらえるようにしてるようです。
実際美味しいので割と満足出来ました。
正直期待をしてなかった分感無量です。

夕飯後に小屋前からiPhoneで。

その後さすがに寝てなかったので仮眠をして2日目に突入。

3日目(山小屋2日目)

2時過ぎに起きて千枚岳山頂へ。
前日の夕方に一度登ってるので大体ルートは把握していますが、千枚岳山頂手前のザレ場がちょっと怖く、しかもこの日は強風。
小屋前の段階で結構な風が吹いていたので山頂がどうなるかなんとなく予想が。

実際ザレ場辺りに到着した時には普通に立ってられないくらいの強風になってしまってルートを外すまたは風に煽られる恐怖心もありながら登頂しました。
ザレ場の辺りはルートは簡単なのですが少し外すとそのまま崖です。
風煽りを食らってしまい落ちたら完全アウトなので割と怖かったです。

実際山頂手前で撮影を開始しましたが三脚の脚も全部伸ばすことも出来ず1段のみ。
立ってるのも難しいくらいの強風だったのでしゃがんでの撮影となりました。

こちらはiPhoneで。
良い朝焼けになっています。

日の出の時間

千枚岳の標識?のところからも一枚

撮影開始から約3時間程度ですね。

太陽が昇り切ったところでこの日は終了させました。

雲が覆ってしまいましたが、千枚岳山頂から。

ここから撮影してもよかったのですが限界森林が入り込む為下から撮影をしました。

その後下山して朝食へ。

本来の山小屋メニューであれば朝食を普通に食堂で用意してくれるようなのですが、今回は写真がメインとしてくれているのでおにぎりセットです。
お好きな時間にどうぞってことですね。
食堂でお茶を貰いつつ朝食にしました。

その後はまた少し仮眠をしてお昼ご飯有料であるってことなので頂きます。

山の上で蕎麦。
昨晩の魚に続き山上で蕎麦とはなんとも不思議な気持ちになりますが普通に美味しかったです。

お昼後、別グループが本日から宿泊とのことで登ってきました。
3名いましたが内2名はInstagramのフォローワーさんで初めましてでしたが意気投合出来きいろいろとお話を。

この日は天気が崩れる予報だったので完全に笠雲に。

夕方にはホワイトアウトです。

その後山小屋の皆さんと、新たに登ってきた3名と談笑しながら夕食へ。

後は仮眠をしつつおのおのいつ撮影に出るのかを考える感じですね。

4日目(山小屋3日目最終日)

0時前に起きてしまったのでiPhoneで。

笠雲でもありますが雲の帯が覆ってしまってるので思い描いていたものと相違あり。

2時過ぎになり他の方々も起き、山頂に上っていきましたが自分はイメージが異なっていたため小屋前で撮影を。

この段階でやはり雲帯になってしまっているので朝陽を期待しつつ星を撮ったりしています。

6時前。
上空はスッキリ晴れているのですがやはり雲が邪魔ですね。

撮影風景。

太陽が昇りきったところで撮影終了。

大雲海にならなかったのがちょっと残念ですが割と綺麗な光景を撮影することが出来ました。

iPhoneになりますが日の出のタイムラプスもどうぞ。

その後気温があがるに従い雲海も高くなってしまい富士山も飲まれてしまいました。

これで千枚岳(千枚小屋)からの撮影スケジュールは終了になります。

最後の千枚小屋内を撮ってなかったのでiPhoneで。

カウンター

泊まるエリアの入り口。
この反対側に食堂があるのですが撮り忘れました・・・

もうこの後は下山になるので朝食おにぎりを頂いて撤収の準備を。

椹島ロッジへは千枚小屋管理人が送ってくれましたが最後の最後にプレゼントをもらい感無量。

1日目に山頂で山小屋スタッフと行ったとき撮影したところを撮ってくれていたようです。
この時期後ろの雲海が出るのも珍しいとのこと。
シルエットでこんなのを撮っていてくれ最後にくれるのは本当に感動しました。

山小屋スタッフの方々や東海フォレストの方々には本当に感謝しきれません。

椹島ロッジまで移動をして沼平ゲートへ送迎をしてもらいます。
その間、先日の崩落現場もあり一部歩かなければならないのですが、少し散策のようで楽しかったです。

大井川?かな?綺麗なんですよね。
秋になるともっと真っ青になるようですがこれでも十分綺麗。

約3時間かけて沼平ゲートへ到着しました。
送迎のドライバーさんも年配ではありましたが気さくで話しやすく運転もうまいので安心して乗ってられました。

この後はもう帰路予定ですがさすがに仮眠連続や疲れがあるので富士山麓へ移動してお風呂をして少しのんびりと。
談合坂SAへ移動をし、毎度のラーメンで締めのような感じですね。

総評

一度は千枚岳から撮影をしてみたいと思い数年経ちました。
普通に登山をしたらシーズン内で沼平ゲート~椹島ロッジを送迎移動から、千枚岳まで数時間登山をしなければならなく且つ電波の問題もあり諦めていましたが今回のプランの事を知り参加してみました。
もしかしたら余裕あれば来年も行くかもしれませんが、今回はこれで締めとなります。
雲海月や朝焼け、日の出も撮れたので満足な3日間でした。

持って行って良かったもの

今回参加するにあたって普段登山で使ってないものを用意してみました。
その上で「これはあって正解だった」と言うものを一部紹介したいと思います。

サコッシュ。
登山やってる方は当然のように持ってるようですが自分は山小屋泊などなかったので今まで使っていませんでした。
貴重品やiPhone、アイコスや薬などすぐ使うものを入れておいて肩掛けできます。
白を購入しましたが暗い中や他のザックに混ざってしまったときにすぐ見つけることが出来たので明るい色オススメ。
これは今後普通の撮影の時にも使いそうです。

Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)
20000mAhもありますが今回は10000mAhを。
この前のバージョンのものも持っていますが、残量がインジゲーターランプしかわからなく結構不安だったため購入しなおしました。
CtoCケーブルがついてて且つ残量も液晶で表示されるので一目瞭然にわかるので安心できます。
iPhone2回、とIQOS1回充電しましたがあると便利です。
(登山時には必ず1つは持っていきましょう。地図アプリなど見れなくなるのは遭難の危険性もあります)

メガネケース。
普段用と少し遠め用と生活において2本使っています。
且つサングラスも使う為平時でも3本使うんです。
バラバラでもっていくのもちょっと躊躇していたのですが同時に収納できるのを見つけ即購入。
登山時に転倒してメガネを壊してしまうリスクもあるので予備は必ず持って言った方がよいです。

スマホスタンド。
山頂では強風で使用できませんでしたが3日目タイムラプスで使用。
折りたたむと本当に小さくなるのでカメラのバッテリーケースとかと一緒に入れておけるのがかなり良いです。
縦構図が出来ればもっとよかったのですがそれはしょうがない。
縦が欲しい方は通常のミニ三脚おすすめです。

と、今回のプランにあたり新たに用意したもので良いと思ったものでした。
もちろん個々に好みもあったりすると思いますので必要であれば付随するもの見つけるのも良いかもしれませんね。

長々と読んで頂きありがとうございました。

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