先日の撮影遠征の時に起こしてしまった「センサー焼け&シャッター幕焼け」のことを書いてみようと思います。
まずセンサーとはデジタル一眼レフカメラの心臓部と言える部分である事はカメラやってる人はご存知かと思いますが、ここのパーツが小さいとAPS-Cサイズとか言われ写真の画素数の変化も出てきます!
画素数が多いほど解像度も良くなる(?)ものでもあり各メーカーさんはこのセンサーをいかに良いものにするか試行錯誤してるかと。
以下PENTAXHPよりお借りした写真—————-
レンズを外しただけですとミラーが降りてるのですぐに見えませんが設定でミラーアップというものをやってもらえるとこの部分が見えます
※安易にミラーアップして覗き込んでしまうと埃が着いたりしてしまうので怖い方はやらないでくださいね
でセンサーの部分は
これになる訳です
本文も抜粋させて頂きますと…
35ミリフルサイズ
CMOSイメージセンサー 大フォーマットだから生み出せる、
卓越した描写
大きな撮像面とゆとりのある画素ピッチがもたらす、豊かな階調と臨場感、リアリティのある質感。高画素でありながら、ノイズ耐性に優れた35ミリフルサイズのイメージセンサーを採用し、Kマウント史上最高の描写力を実現しました。さらに、被写界深度が浅い特性を生かし、ボケや立体感も思いのままに表現することが可能です。
とあります♪
やはり心臓部ですね
で今回このセンサー焼けなのですがなぜ起こってしまったかと言いますと、そもそもデジタル一眼レフはミラーがあってこのミラーがパタパタと上下する=シャッター速度となる訳でして。
ということは普段はこのセンサーが「ミラーに隠れてる」ということになります
それでなぜ?
と思われるかもしれませんが、ライブビュー撮影をする=ミラーアップで撮影する、ということになります。
今回撮影時に一度ライブビューで撮影でもいいかなと思ったのが、そもそもの間違えでしてすぐにファインダー撮影に切り替えたのですが既に遅し
理由は
望遠レンズで光を収束させセンサーにあててしまっていた
からなんです。
望遠レンズを使えば当然ながら画角は狭くもなりますし光を一気に取り込んでしまうって事ですね
簡単に説明を図解するとこんな感じになります。
標準ズームとかであれば太陽光も広がってセンサーに入ってくるのでそんなにダメージはないのですが・・・
望遠レンズを使用していたため、光をもろに収束させてしまって、センサーへ直撃してしまったイメージ
簡単にいうと・・・
虫眼鏡(望遠レンズ)で光を集めて黒い部分を焼いちゃった!ってことです。
実際こんな感じに
ちょっと写真を使って順に書いてみようと思います
この段階ではまだセンサー焼けは起こしていません。
理由はまだダイヤモンド富士の時間ではない為すぐに電源を切ってレンズキャップをしているからです。
このあたりから危険ですね
ダイヤモンド富士の時間ギリギリになってるので…
それで次の瞬間には…
このタイミングです
まさにこの瞬間「センサー焼け」したようです。
この後にダイヤモンド富士が沈んでいくのですが眩しいのでこの段階では気づいていませんでした。
ですが上の写真見てもらえるとわかるのですがうっすらと回りと色が違うのが分かります。
その後違う場所に移動して撮影をしようと準備をしたところ…
ん??
なんか変な影がある…
レンズの前に埃がある訳じゃないし後玉にもないし…
他のカットにも同じ場所に影が
もう一度振り返ってみるとやはり同じ所に影
とここで異変に気付きミラーアップしてみたところ
センサーに赤丸したところに少し色が違ってるのが分かると思います
これがまさしくセンサー焼けですね…
正確にはセンサーだけではなく、シャッター幕も焼けてしまっていました・・・
少し冷ませばどうにかなるかな?と思いつつ数時間放置してみましたがやはりだめでした
ということでこれはもう完全に修理に出すしかないっていう結論に。
PENTAXのHPに簡易修理見積が出せるので出したところセンサー部品交換で28,000円ほど…まぁもう少しかかるでしょう。。。
しかも年末でもうお休みですね
年始に出しても戻ってくるのがどのくらいになるか…
1月中旬にオートサロンへ行かなければならなかったのにさてどうしたものかと。
実はこのセンサー焼けのことは、今年の夏の皆既日食だったかな?の時に海外のカメラマンがセンサー焼け検証をやってたので知ってたんですよね。
気になる方はYouTubeで探してみると検証動画が出てくるかと思います。
しかもライブビューじゃなければシャッタースピード1/60あたりであれば耐えられることも。
それでこの結果でした
やはり焦ってもしょうがないという事を実感しました。
今年最後にやってしまったのがちょっとショックでしたが良い勉強になりました。
来年早々に修理してあげてまた良い写真撮りに出ようと思います。
皆さまも是非お気をつけてくださいませ。
追記
その後もダイヤモンド富士などの撮影時に望遠レンズを使う事は多々ありますが、対策としてライブビューの場合には、ギリギリまでキャップを被せておく!ですね!
もちろんファインダーでもその方が良いに決まってますが。
なので瞬間までキャップをしていて数枚撮ったらすぐ被せての繰り返しとなります。
少し面倒ですが慣れれば簡単な作業。
複数台同時撮影してる場合などは、レンズフードを付けた状態でレンズ先端にクロスをかぶせておいて撮るときだけ上にあげる形を取れば楽に制御できるはずです。
この方法で撮影していましたが、その後シャッター幕・センサー焼けはなくなりました。
ついでにセンサーは自分でメンテナンスも出来ます。
心臓部になるので怖いと思う方はメーカーに出してクリーニングしてもらうのが一番安全ではありますが、自分は基本自宅ですべて完結。
PENTAXから出てるのは
俗にいうペッタン棒。
棒状の先端に粘着がついてるので、センサーに優しく押し当ててゴミを吸着させて取る形ですね。
押し当ててと書きましたが実際は置いてるだけとなり、無理に押し付けるとセンサーは壊れたりするので注意。
一度も失敗もありませんし割と簡単です。
ただし、部屋でやると普通に埃も入る可能性も出てくるので自分は風呂場でやっています。
さっとやるときは部屋で良いのですが、丁寧にやるときは風呂場の方が埃はたちにくいので個人的にはオススメ。
湿度高い時はやめた方が良いですが。
スワブ式のこのようなセンサークリーニングキットもあります。
洗浄液をつけてセンサーを軽くなぞるだけ。
こちらの方が好きという方も多いようですね。
ただ液状なためそれが揮発して跡になったりすることもあるようです。
正直自分はこれが面倒なのでセンサーには使わないようにしています。
こちらをレンズメンテとして使っています。
センサーはカメラの心臓部であり、ですがレンズ交換をするとどうしても埃がついてしまうことも多々あります。
写真にも写り込んでしまうこともありますし定期的にメンテナンスは必要になると思いますので、やったことない方はぜひこの機会にチャレンジを。
せっかく良い写真撮っても埃とかついてたらショック大きいですしね。
Lightroomなどで消すことは出来ますが。